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Tell me your story

2019/1/14

Tell me your story 
距離感

哲学者ショーペンハウアーの「ハリネズミのジレンマ」があります。

森の中を歩いている偶然ハリネズミを見つけたショーペンハウアーは彼らの様子を観察します。
真冬になるとハリネズミは、お互いの体温で寒さをしのぐため近づいていきます。
ところが、近づいて行けば行くほど、
お互いのトゲに刺され傷を負って驚いては離れ、おまた傷ついて離れては近づくことを繰り返します。
そう近づいて傷ついて離れまた近づいながら、彼らは何かを学んでいました。

それはお互いの体温を感じながらも、傷を与えない適切な距離でした。

ハリネズミ達はその適当な距離をお互い維持しながら、寒い冬を耐えていました。 
ショーペンハウアーは、ハリネズミ達を見ながら、
人間関係も、彼らと同じであることを気づいたそうです。 「適切な共存の距離を尊重する」

私には観葉植物がいくつかあります。
こまめに世話することはできなかったのですが、みんな5年くらい元気に生きています。

そのうちに小さい名前も分からない植物に小さい豆のような白いのが出てきて、
小さな肌色の花びらを開いていきました。
ますます元気になって可愛いお花を咲かせてました。
赤ちゃんのように咲いた花が本当にきれいで不思議でじっと見ました。
すると、生まれたばかりの小さな花の中にまたきれいな星形のゴマ粒ほどの黄色い花芯があって、
その姿に感心して命の強さと美しさに驚きました。
神秘的なその強さと生命の色の調和は、
どれだけ絵が上手な画家も表現することができないかもしれないと思ったのです。

ですがその花が散った時に、
その花がもう一度見たくて念を入れて世話をしましたが
何故かその後、元気がなくなってしまい、もう二度とその花を見ることができなかったです。

誰も花を見ない。
本当に小さすぎるから。
私達はみんな時間がない。
ところが友達を作るには時間がかかるように何かを正しく見るにも時間がかかる。
Georgia O’Keeffe .
.
【Tell me your story】では今一番好きな物、思い入の物、大切なものなどと一緒に100人の男性のみなさんの人生の話、

今の話をしながらその姿を【距離感】にフォーカスを当てました。

撮影者として被写体と距離感はとても大事です。
お互いに短い時間の中、どんな距離感を作りどう近づいて行くのかがカギになっていました。

でもそれは撮影だけの話ではない。
私達人生そのものの課題でもあります。

みなさんに会えば会うほど、私の次の宿題は増えてきました。
そして出会いの数が増える程、たくさんの出会いに恵まれました。

自分の目にうつる。
その人がみる私。
そしてその人が話す今。

私は一人一人の距離でみなさんの花に気づいたのでしょうか。
100%、100人みなさんの花を見つけたと言いたいところですが、
このプロジェクトを通してこれからも続く繋がりでお互いがまた違う花を見つけることかもしれません。

だけどこれ一つだけは信じます。
お互いの長い人生の中、
この瞬間、私達は出会い、その出会いがこれからどう繋がっていくかは誰も分かりません。

長い人生からみるとほんの一瞬かもしれないけど
その瞬間は私は今のあなたを見たと。

100人のモデルのみなさんにたくさんの感謝の気持ちを込めて。

1月19日 柴又で写真展がはじまります。
みなさん遊びにいらしてください。

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